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焼損した法隆寺金堂壁画の未来を作る。春の限定公開と保存活動に支援を(法隆寺 2024/04/03 公開) - クラウドファン ... - Readyfor

参加することで法隆寺金堂壁画の未来が作られる

法隆寺金堂壁画

春の限定公開・保存活動の

資金募集のお願い

戦後すぐの火災で焼損してから原則非公開とされ、現在まで厳重に保管されている国重要文化財・法隆寺金堂壁画。この貴重な壁画を恒久的に保存するとともに、一般の方々にも公開できるようにするための調査研究活動がスタートしています。

2021年から継続実施している収蔵庫限定公開は、一般公開に向けた重要な調査活動です。4年目となる2024年は初めての春の開催で、本活動にご支援いただいた皆様を人数限定でご招待いたします。ご支援いただくことはもちろんのこと、収蔵庫限定公開へのご参加そのものが法隆寺金堂壁画の未来を作る着実な一歩となります。皆様のご支援とご参加を心よりお待ちしております。

>>収蔵庫見学コース一覧からのお申し込みはこちら<<

>>必ずお読みください:ご支援にあたっての注意事項<<

法隆寺管長よりご挨拶

当山では、1949(昭和24)年に火災に遭い一部が焼損した金堂壁画を、焼けた金堂初重の木部とともに収蔵庫を建て大切に保管してまいりました。それらの恒久的な保存と文化財としての活用を検討するべく、法隆寺金堂壁画保存活用委員会を2015(平成27)年に立ち上げ、科学的な観点から総合調査を続けております。


2023年5月には委員会より「法隆寺金堂壁画の保存と活用に関する提言」が提出され、大野玄妙・前管長の遺志でもある、壁画の現地での一般公開を目指し新たな一歩を踏み出したところでございます。

金堂壁画保存活用のためのクラウドファンディングも回を重ねてまいりました。毎回多くの方々から温かいご支援をいただき、厚く感謝申し上げます。

本プロジェクトでは、将来的な一般公開に向けた調査研究の費用を募るとともに、ご支援いただいた皆様にご支援のお礼として収蔵庫内の壁画をご覧いただいております。


これまでは秋に支援者限定公開を行っておりましたが、今回は春に限定公開を行うことで、これから暑くなる時期の収蔵庫入室による温度・湿度の変化などのデータを得て、将来の一般公開のあり方を検討する材料にしたいと考えております。

クラウドファンディングを通して、金堂壁画の歴史について、また今も大切に壁画が守り続けられていることを知っていただき、一人でも多くの方に、文化財保護への興味・関心を持っていただければ幸いでございます。

どうぞご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。 合掌
 

法隆寺管長 古谷  正覚

ご参加いただくことが壁画を未来へ繋ぐ一助に
収蔵庫限定公開日程のご案内

法隆寺金堂壁画とは

飛鳥時代から残る古代仏教絵画の代表作


国宝 法隆寺金堂。世界最古の木造建築物として知られ、世界文化遺産にも登録されています。軒の出の深い安定した姿が美しく、入母屋造り二重の瓦屋根と下層の裳階(もこし)の板葺きの対比、これに奥深い軒下の垂木(たるき)や雲斗(くもと)・雲肘木(くもひじき)が調和して快いリズムを奏でています。

そんな法隆寺金堂には飛鳥時代から、釈迦如来や薬師如来などを描いた、高さ約3.1メートル、幅約2.6メートルの大壁4面と、様々な菩薩像を描いた、高さ約3.1メートル、幅約1.5メートルの小壁8面、計12面の外陣壁画と、本尊など諸仏が安置された須弥壇(しゅみだん)上部の「飛天図」と呼ばれる内陣壁画20面などが存在していました。

明治時代に行われた九鬼隆一、岡倉天心、フェノロサらによる社寺宝物調査を契機に、古社寺保存法が定められ文化財保護制度が確立されました。法隆寺の調査も行われ、明治21年の調査では金堂壁画についても写真撮影が行われるなど、早くから金堂壁画の価値が認められてきました。法隆寺金堂は明治30年に特別保護建造物となり、壁画はその構成要素となりました。

以降、法隆寺金堂壁画の保存について検討が重ねられてきました。昭和10年にはガラス乾板を使用した現状記録のための撮影が行われ、在りし日の姿を今に伝えています。

在りし日の姿を伝える貴重なカラー画像[1935(昭和10)年 便利堂撮影]

左から、一号壁 釈迦浄土図、二号壁 半跏菩薩像、三号壁 観音菩薩像

左から、四号壁 勢至菩薩像、五号壁 半跏菩薩像、六号壁 阿弥陀浄土図

左から、七号壁 聖観音菩薩像、八号壁 文殊菩薩像、九号壁 弥勒浄土図

左から、十号壁 薬師浄土図、十一号壁 普賢菩薩像、十二号壁 十一面観音像

(上記12画像:便利堂提供)

しかし…焼損により失われた極彩色


戦前から続けられていた「昭和大修理」といわれる解体修理さなかの1949(昭和24)年1月26日、金堂は出火原因がわからない炎に包まれました。幸い、外に出されていた本尊・釈迦三尊像(国宝)をはじめとする仏像群と壁画「飛天図」は難を逃れましたが、外陣壁画の当初の彩色は失われてしまいました。

この火災は国内外に大きな衝撃を与え、翌年に文化財保護法が制定される契機となったとされ、1955(昭和30)年に1月26日は文化財防火デーと定められました。

※掲載している画像は朝日新聞社より許諾を得て掲載しています。

壁画は現在もなお、各種の学術調査を継続中です

将来的な一般公開を見据えて


火災に遭った法隆寺金堂壁画は、1958(昭和33)年に国重要文化財に指定されました。壁画は焼けた金堂初重の木部とともに金堂内における配置構成のまま収蔵庫内に再構築され、祈りの空間として、今も大切に守られています。

それらの恒久的な保存と文化財としての活用を検討するべく、2015(平成27)年12月に文化庁・奈良県・朝日新聞社ほかの協力で法隆寺金堂壁画保存活用委員会を立ち上げました。壁画の初の科学的な総合調査を実施するとともに、今年5月には「法隆寺金堂壁画の保存と活用に関する提言」を法隆寺に提出し、将来的な一般公開に向けて収蔵庫を改修する方針が示されました。現在、収蔵庫の改修に向け、各種の学術調査を継続中です。 

これまでの調査研究活動


聖徳太子1400年御遠忌であった2021年からクラウドファンディングを開始し、皆様からのご支援をいただきながら調査・研究は一歩ずつ前進しております。

また、収蔵庫見学を継続して実施することで、将来的な一般公開を見据えたデータの取得も行うことができております。

2022年のクラウドファンディングにより設置できた除湿機DESICA

比較研究のための高精細デジタル写真撮影

ハイパースペクトルカメラによる飛天の顔料調査

収蔵庫内の空気質調査

クラウドファンディング支援者限定収蔵庫見学の様子

こうした調査研究活動、そして調査の一環としての収蔵庫見学の開催には多くの資金が必要です。

皆様にご支援をお願いする理由

これまで見学いただいた方々とお話をさせていただいたところ「1949年に金堂が火災に遭った」という歴史的事実はご存知でも、「壁画が焼損したことを知らなかった」という方や、「壁画焼損は知っていたが、法隆寺に保管されているとは思わなかった」あるいは「壁画は完全に焼失したと思っていた」という方も一定数いらっしゃいました。まずは正しく金堂壁画の現状を知っていただくことがいかに重要かということを実感いたしました。

クラウドファンディングで広く支援を募ることによって、多額の調査・研究活動費用を賄うことはもちろん、将来の文化財保護を担う若い方々にも金堂壁画の現状を理解していただき、興味関心を持っていただくことに繋がれば、と考えております。

つきましては、引き続き広く皆様より前述の活動資金を募りたいと考えております。皆様からいただくご支援は、将来的な一般公開を見据え、下記の用途で大切に活用させていただきます。

■第一目標金額:5,000,000円

 最終目標金額:8,800,000円


■実施内容および目標金額の使途:

・収蔵庫限定公開の開催および、公開に伴うデータ取得費用

・2024年度の研究活動費用(壁画の撮影、模擬壁の製作などを予定しております)

昨年までの限定公開の様子


※本クラウドファンディングはAll in形式です。期日までに集まった支援金額に関わらず当初予定していた規模のプロジェクトを実施します。

ご支援者の皆様を見学会にご招待いたします

これまで同様、ご賛同をいただいた方には、収蔵庫を見学していただく機会を設けます。

収蔵庫の見学は、良好な保存状態を保つため、あらかじめ人数を限定しております。総数880人という制限がありますが、できるだけ多くの方々に壁画の現状をご覧いただき、金堂壁画の保存活動へのご協力とご理解をいただければ幸いです。

実施日:

5月11日(土)、5月12日(日)、5月13日(月)、5月14日(火)、5月17日(金)、5月18日(土)、5月19日(日)、5月23日(木)、5月24日(金)、5月25日(土)、5月26日(日)

実施時間:

各日程、10:00から16:00までの間の30分区切り(12:30~13:30を除く)、計10コマ

所要時間:

30分間(ガイダンス含む)

参加人数:

各回8名様ずつ

金堂壁画収蔵庫

見学会と共に

春の法隆寺もお楽しみください

本年は、受付奥の大宝蔵殿内収蔵宝物の特別公開を予定しています。見学の前後にご覧ください。さらに夢殿では4月11日~5月18日で秘仏の救世観音菩薩立像の特別開扉も。普段は見ることのできない箇所も含め、春の法隆寺を満喫していただければ幸いです。

伽藍拝観券もリターンに含まれますので、ゆっくりと境内を回っていただけます

春の陽気に包まれ、新緑が眩しい境内です

昨年までの資料展示の様子

収蔵庫見学コース一覧

 

ご支援にあたっての注意事項

お申込みについて

・1口につき、1名様が入場できます。グループでご見学の際は、人数分お申し込みください。
・見学参加資格は小学生以上(小学生は保護者または成人の同伴必要)です。未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
・銀行振込でのご支援の場合、見学日の1営業日前までにはご入金を完了させていただくようお願いいたします。
・ご支援確定後のキャンセル・日時変更はできません。お間違えのないようご注意ください。
・法隆寺に直接、支援金をお持ちいただいても見学の対象にはなりません。運営へのご協力をお願いいたします。
・旅行商品を作る目的での支援は固くお断りします。

お申込みの確認について

・支援完了時にメールが届きます(クレジットカード決済時は決済完了時、銀行振込の場合は①申し込み完了時、②入金確認時の2回)。支援完了後、上記メールが届かない場合は、申し込み処理が正式に受理されていない場合がありますので、READYFORお問合せフォームまでお問い合わせください。
・支援完了後のメールとは別に、見学当日に必要な「参加証」を法隆寺金堂壁画限定公開事務局よりメールで発送します。一部メールの受信拒否設定をされている方は、@gmail.comからのメールを受信できるように設定をお願いします。なお、「参加証」メールが「迷惑メールフォルダ」に届くケースがありますので、念のためそちらをご確認のうえ、見学2日前までに届いていない場合は、法隆寺金堂壁画限定公開事務局(horyujikondo@gmail.com)までご連絡ください。


見学当日について

・当日は指定の見学開始時間の10分前までに、法隆寺境内の大宝蔵殿入り口にお集まり下さい。
・受付でメールで送信された参加証を確認いたします。スマートフォンなどの画面上で提示するか印刷したものをお持ちください。
・ご入場の際、ご本人様であることを確認させていただくことがございます。マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証、パスポートなど、ご本人であることがわかるものをお持ち下さい。
・手荷物は最小限でご参加下さい。 
・収蔵庫内の環境を維持するため、シューズカバーを履いていただきます。ヒールのある靴はご遠慮下さい。
・伽藍拝観券は支援1口につき1枚を、収蔵庫見学受付(大宝蔵殿入り口)にてお渡しします(西院伽藍内・大宝蔵院・東院伽藍内共通、有効期限は2024年12月31日まで)。なお、伽藍拝観は午後5時までとなっていますので、当日に伽藍拝観もされる場合は、収蔵庫見学の時間帯と重ならないようご対応をお願いします。受付は午前9時45分には開設していますので、早めに伽藍拝観券を引き取りに来ていただいても結構です。
・悪天候などにより、収蔵庫内の環境が急変した場合や、急変が予想される場合は、見学を中止し、日時の変更をお願いする場合があります。

・各自で感染予防のご対策をお願いいたします。体調不良の方は見学をご遠慮いただく場合がございますので、あらかじめご了承下さい。


個人情報の扱いについて

・支援者様の個人情報は、本クラウドファンディングの実行者である法隆寺および法隆寺金堂壁画保存活用委員会事務局を担う株式会社朝日新聞社が取得し、収蔵庫見学の実施運営(見学参加証の送付、見学受け付け、お問い合わせへの対応、荒天による中止・日程変更など金堂壁画限定公開に関する諸連絡等)の目的で利用いたします。

・収蔵庫見学の実施運営にかかわる事務作業および作業に必要となる個人情報の取り扱いを、株式会社大阪シミズに委託します。委託に際しては、個人情報が適切に管理されるよう必要かつ適切な監督を行います。

・以上の他支援者様の情報については、 READYFOR利用規約 第23条(支援者の個人情報の取扱い)に定める目的の範囲で利用し、個人情報の保護に関する法律その他の関係法令に従って厳正に取り扱うものとします。 

・支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。


その他ご支援にあたってのご不明点については、READYFORヘルプページをご確認ください。

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