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明日の常識を作る。「デジタルツイン・キャンパス ラボ」で慶應義塾大学SFC研究所とソフトバンクが目指す世界 - ITをもっと身近に。ソフトバンクニュース - softbank.jp

慶應義塾大学SFC研究所(以下「SFC研究所」)とソフトバンクが、Beyond 5G/6Gなどの先端技術を活用した次世代情報インフラの研究開発を目指す場として、慶應義塾大学・湘南藤沢キャンパス(以下「SFC」)に「デジタルツイン・キャンパス ラボ」を設立。産学共同で目指すのは学生が自由に最新技術に触れ、研究開発できる環境です。

10月からの本格始動に先立って開催されたシンポジウムでは、SFCの教授陣やソフトバンクの先端技術研究所 所長が、「デジタルツイン・キャンパス ラボ」が目指す世界観や将来の構想を語りました。どんなキャンパスを作り上げようとしているのでしょうか?

デジタルツイン空間にキャンパスを再現。学生や教員が自由な発想で技術を使える環境へ

SFCは、1990年の開設当時からインターネットを情報インフラとしてキャンパス内に整備するなど、学生や教員が最新技術を自由に活用できる環境が提供されており、多くの画期的なアイデアやサービスが誕生してきました。キャンパス開設から30年以上が経過し、無線通信技術など情報インフラが大きな進化を遂げた今、デジタルツイン・キャンパス ラボが目指すのは、デジタルツイン基盤や5Gネットワークを日々当たり前のように使える次世代のキャンパス環境の構築です。

デジタルツイン空間にキャンパスを再現。学生や教員が自由な発想で技術を使える環境へ

デジタルツイン・キャンパス ラボのコンセプトは、仮想空間と実世界を融合させた「サイバーフィジカルシステム」。隅々まで5G化されたキャンパスで、動画・画像認識や空間センシングを活用して現実空間のあらゆる情報・出来事をデジタル化し、仮想空間にいる全員で共有するというもの。例えば、自動運転車を走行させて事故が発生しづらいAIの仕組みを構築するなど、現実社会の課題を仮想空間で再現することで、デジタルツイン上で解決策のシミュレーションを行うことが可能になります。産学共同でデジタルツインのプラットフォームを育てて社会課題の解決を目指す以外にも、学生や教員が5GやBeyond 5G/6G、MECなど最新技術の活用事例を共同で作り出していくことで、技術に秘められた可能性を見出すという狙いもあります。

デジタルツイン空間にキャンパスを再現。学生や教員が自由な発想で技術を使える環境へ

プライベート5Gや3D地図データを導入。通信キャリアとの連携で実用化に向けた研究を加速

プライベート5Gや3D地図データを導入。通信キャリアとの連携で実用化に向けた研究を加速

現実空間の情報を仮想空間と連携させるためには、高性能の通信環境や地図データが必須です。企業や大学などが独自に利用する目的で、5Gネットワークの限定的なエリアを構築する「ローカル5G」というものがありますが、5G専用の周波数帯の無線局免許の取得や保守・運用などの手間やコストがかかります。そこで、SFCは企業や自治体の限られた敷地内にソフトバンクの周波数帯を使って、お客さんのニーズに合わせたネットワークの容量や帯域を提供する「プライベート5G」を導入しています。

SFCにはすでに4つの5G基地局が設置されており、構内全域をカバーしています。データ通信はSFCのネットワークに直結しているため、学生や教員が自由自在に使うことができるほか、デジタルツインの基盤となるMECは、SFCが研究に応じて自由に設置します。ソフトバンクと連携することで、設備・運営が難しいとされている5Gのネットワーク環境へ簡単にアクセスすることができ、研究開発に専念できるというメリットがあります。

プライベート5Gや3D地図データを導入。通信キャリアとの連携で実用化に向けた研究を加速

プライベート5Gについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

もっと知りたい5Gのこと。「パブリック5G」「ローカル5G」「プライベート5G」

また、デジタル空間に実空間を再現するために欠かせない取り組みとして、ソフトバンクが提供する地形・構造物の3Dデータや道路のベクトルデータ、点群データを活用し、キャンパス空間のデジタル化を進めています。SFCは、屋内を撮影して回るロボットの開発やミリ波のセンシングデータを取り込むことも視野に入れて、産学共同でデジタルツインのプラットフォームを構築していきます。

プライベート5Gや3D地図データを導入。通信キャリアとの連携で実用化に向けた研究を加速

産学共同で情報インフラの未来を先導していく

デジタルツイン・キャンパス ラボは10月の本格始動を機に、いよいよ実証実験を行う段階に突入します。産学共同で情報インフラの未来を先導するという熱い思いを持って、デジタルツイン・キャンパス ラボの代表を務める慶應義塾大学環境情報学部の中村修教授とソフトバンクの先端技術研究所所長の湧川隆次が活動への意気込みを語りました。

中村教授

「学生が自由に先端技術を使える環境があれば、世の中に変革をもたらすような画期的なアイデアが生まれます。学生に仮想空間での実験を現実社会に反映できると体感してもらい、SFCで『未来』を先取りして社会へ飛び立ってほしい。5Gネットワークの運用や最先端技術の導入をはじめ、通信キャリアのソフトバンクと連携し、社会のデジタル化を促進する研究開発を進めていきたいと思っています」

湧川

「これまでの5Gを用いた検証から、5G、Beyond 5G/6G、地図データなどを皮きりに、未来に向けて先端技術を活用した事例を作り出す段階に変わってきました。通信設備やデジタルツイン基盤といった最先端のインフラは、ソフトバンクが責任を持って提供するので、SFCの学生や教員、そして参画企業と一緒に、自動運転やロボット、ドローンなど産業を変えていくようなサービスを今後生み出していきたいと考えています」

シンポジウムでは、慶應義塾大学の教授陣から「自動運転」「未来都市生」「アート」に関する先進的な取り組み事例について説明があり、未来への期待が膨らむ時間になりました。研究者たちが目指すキャンパスの未来に興味がある方は、ぜひアーカイブ動画をご覧ください。

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先端技術研究所

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ソフトバンク
先端技術研究所

(掲載日:2022年10月19日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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