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日本屈指のコート専門工場が作る本格トレンチコート - WEDGE Infinity

メイドインニッポン漫遊録 「ひととき」より

2020年2月27日

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いであつし (いで・あつし)

コラムニスト

1961年、静岡県生まれ。コピーライター、「ポパイ」編集部を経て、コラムニストに。共著に『“ナウ”のトリセツ いであつし&綿谷画伯の勝手な流行事典 長い?短い?“イマどき”の賞味期限』(世界文化社)など。
 

[執筆記事]

(写真上)サンヨーソーイングのコート作りの技術を極めたトレンチコート。最高品質のギャバジン(織物)を使用。ライナー付きで3シーズン着用可。工場直販とネット販売による完全受注生産で、納期は約1カ月。紳士6サイズ、婦人11サイズを展開。70,000円(税別、送料別)
(写真下)コートの裏地に付く工場名と“匠”を冠した刺繍ロゴ

 男には、いつかは似合うようになりたい憧れの服があるのだ。筆者の場合、それはトレンチコートだ。映画「カサブランカ」のボギーみたいに、トレンチコートの襟を立てて気障なセリフの一つも言ってみたい。TVドラマ「傷だらけの天使」でショーケンが演じた木暮修のように、トレンチコートのベルトをギュッと結んで格好よく着こなしてみたい。

 昔、作家の野坂昭如がイラストレーターの黒田征太郎と出ている三陽商会のコートの広告があった。あれも格好よかったなぁ。トレンチコートにボルサリーノハットを被ってサングラスに咥(くわ)え煙草。20歳そこそこだった筆者は、野坂昭如みたいにトレンチコートが似合うハードボイルドな男に憧れたものである。

 トレンチコートのトレンチとは、塹壕(ざんごう)を意味する。元々、英国軍が着ていた軍用のコートが起源で、英国の老舗コートブランドのものが元祖と言われている。

 日本にも、ずっと上質なトレンチコートを作り続けている工場がある。青森県の「サンヨーソーイング」だ。ここはあの野坂昭如のトレンチコートの広告の三陽商会が1969年(昭和44年)に設立して昨年50周年を迎えた、国内でも非常に珍しいコートの専門工場である。

 親会社である三陽商会は、ここで長年培ってきたモノづくりの技術を世界にアピールすべく、工場そのものを「サンヨーソーイング」というブランドとして新たに立ち上げた。この秋冬シーズンは、海外でも人気が高いデザイナーの吉田十紀人(ときひと)がデザインしたサンヨーソーイングの名前を冠したコートが作られて、話題になっているのだ。

 そこで今回は、サンヨーソーイングを訪ねて青森県の七戸町(しちのへまち)を旅して来ました。ようし、筆者も今年の冬はトレンチコートが似合う男になってみせるぞ。

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February 27, 2020 at 04:05AM
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