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翼を広げ、長く柔らかそうな体毛をまとった鳳凰(ほうおう)は何とも優美。身をくねらせて天を目指す竜は鋭くとがったうろこが力強い。
はさみ一本で表現する能力は本業で培った技術のたまもの。加工したパーツ同士を編み込んだり、差し込んだりして接合し接着剤に頼らないのもこだわりだ。手や足を軸でつなげたロボットは24カ所が稼働する。
個展は同温泉が持ちかけて実現。直径2・5~13ミリのストローを使った初期から新作まで約30点を披露する。作品のアップ写真も展示し、温泉利用客らが実物と見比べながら鑑賞している。平田さんは「多くの人が出来栄えに驚いてくれ、うれしい。創作の原動力になる」と言う。
十数年前、理容店に来る子どもに楽しんでもらおうと小さなエビを作ったのが始まり。地域の催しで自作を披露し、ノウハウを紹介する本も出版してきた。「身近な素材と道具で作れるのが魅力。ストローアートの世界をもっと広めていきたい」と語る。
入場無料。問い合わせはたけべ八幡温泉(086―722―2500)。
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