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今年もやってきたこの季節 気負わず作る年末年始のごちそう - 朝日新聞デジタル

黒田千晴さんの「おせち」

黒田千晴さんの「おせち料理」

 

日々のご飯支度のついでに

 今年もこの季節がやってきた。
 クリスマスに、お正月の準備……。毎年同じことなのに。この時期になると、なんだかそわそわし始める。
 最近はクリスマスのごちそうも、お正月のおせち料理も、買ってくるものにすっかり変わってしまった気がする。

 そんな世の流れに逆らって、気負わないおせち料理にチャレンジしませんか。
 方法は簡単。日々のご飯支度のついでに多めにおかずを作って冷凍庫に入れておくだけ!

 例えば、蓮根(れんこん)のいいのを見つけたら、いつもの2倍買って、半分は今晩のおかずに、あと半分は蓮根あられにして冷凍しておきましょう。

黒田千晴さんの「おせち」 冷凍した蓮根あられ

黒田千晴さんの「蓮根あられ」(冷凍後)

 蓮根あられ用の蓮根のうち半分はみじん切りにして、あと半分はすりおろします。
 適量(蓮根約300gに対し、大さじ1くらい)の片栗粉を入れて全部混ぜたら、丸めて小さなお団子にして、バットにどんどん並べましょう。この時、少し絞るような感じで丸めるのがコツ。
 水分が多いと、揚げた時、バラバラになるからね。かといって水分を抜きすぎると、もちもち感がなくなるのよ。
 お団子を全部バットに並べたらそのまま冷凍庫へ。固まったら保存袋に入れ替えて、年末まで冷凍保存しましょう。使うときは、半解凍くらいで揚げて、塩をパラパラっと振ってね。

黒田千晴さんの「おせち」 蓮根あられ

黒田千晴さんの「蓮根あられ」

 私はクワイの小さいのを買って、それを素揚げにし、蓮根あられと合わせて、おせちのお重に入れています。お酒のおつまみとしても、家族に人気の一品なので、多めにつくって皿盛りにもしますよ。

ふだんのおかずが豪華おせちに変身

 黒豆の甘煮も年末の風物詩だけど、ゆでるところまでは早めにやっておいて、冷凍しておきましょう。年末に甘くコトコト煮れば、おせちの顔の出来上がり。

 人参(にんじん)もどっさり薄切りにして、水をひたひたにして煮つめた後、バターで香ばしく炒めます。このままなら「薄切り人参のグラッセ」としてふだんのおかずに。
 これを冷凍しておきましょう。解凍したものをミキサーでムース状にし、かにの身をほぐしてのせればごちそうに。おせちの仕上げの一品にいかがでしょう?
 ミキサーでムース状にするとき、固ければ牛乳を少し入れてのばすといいですよ。

 目線を変えて、ふだんのおかずをおせちにどう変身させるかを考えながら、日々のご飯支度をしてみると、意外なおいしいものができますね。

 クリームチーズやリコッタチーズなど白いものを敷いて、赤いもの…例えば、サーモンをトッピングすると、もうお正月の演出の出来上がり。
 買ってきたものに、手作りの何かを合わせてももちろんOK!

 今年は気負わず、オリジナルおせちにチャレンジ! さあ、楽しんで!

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  • 黒田千晴
  • 黒田 千晴(くろだ・ちはる)

    料理研究家

    1956年生まれ、広島市在住。23歳で結婚後、3人の子の育児や親の介護を経て、2000年、夫の病気をきっかけに一念発起し、広島市中区に家庭料理の店「potluck(ポットラック)」を開いた。その後、店舗を移転し、「AGRI(アグリ)」として再スタート。以来、店のキッチンに立つかたわら、料理教室、ラジオやイベント出演を通じて心と体が元気になるライフスタイルを発信している。2022年からは横浜市内でも料理教室を始めた。朝日新聞広島版ではコラム「黒田千晴のSO☆SPOON」(2014年9月~)を連載中。

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