第102回全国高校サッカー選手権が12月28日に開幕する。2年ぶり14度目出場の静岡学園は、29日の1回戦で明徳義塾(高知)と対戦(埼玉・浦和駒場スタジアム、午後0時5分)。日刊スポーツ静岡版では「静岡学園 4年ぶりの全国制覇へ」と題して、チームの顔触れを連載する。

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MF岩本耀太(3年)は攻撃のテンポを作る。今夏の全国総体はメンバー外だったが、福地の代役としてレギュラーに大抜てきされた。森崎とボランチでコンビを組み、岩本が主に攻撃を担う役。左利き特有のボールの持ち方で相手をいなすプレーが持ち味だ。「僕は体が小さいので、なるべく相手とのコンタクトプレーをしないように心掛けている」。167センチと小柄な体格をカバーするプレーは体に染み付いている。

2019年度の全国優勝をテレビで観戦し、同校への入学を目指した。岩本は「個人技で魅了するサッカーにあこがれた」。入学後はCチームでのプレーが長かったが、日々の練習からアピール。今年1月の新人戦からAチーム入りした。ケガ人の代役としてチャンスをつかむも、レギュラーが確約されているわけではない。全国に向け「練習から全力で勝負していきたい」と意気込んだ。

◆岩本耀太(いわもと・ようた)2005年(平17)6月9日、大阪府生まれ。小1からFC GRASIONでサッカーを始め、中学時代はジュネスFCでプレー。家族は両親、兄。167センチ、58キロ。左利き。血液型O。