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夢は海外進出紙で作る独自世界ペーパーアート作家の月岡さん - MGプレス

「どうやって作ったの?」「紙?」「見たことない」-。ペーパーアート作家、月岡佳代子さん(42、安曇野市穂高)の作品を見た人の第一声だ。
月岡さんの作品は独創的だ。1センチ、5ミリ、3ミリなどの幅にカットした紙を貼って仕上げる。見せるのは紙の厚さ。紙を立てて貼り付けていく。
保育士をしていた頃、子どもの工作のヒントがないかとインターネットを見た。紙を立てて貼る海外の作品を見つけ、繊細さに心を打たれた。自分に合う何かを模索していた時期。不登校の子どもに外出する機会を提供しようと企画したイベントで、看板をこの技法で初めて作った。
技術、材料など全て手探りで確立した自身のアート。「海外に進出したい」と夢は広がる。

後ろ向きな自分変えた出合い

ペーパーアート作家、月岡佳代子さんの作品を見せてもらうと-。うさぎや犬などは少しずつ色を変えた紙をびっしり貼り付け、ふわふわした毛の質感を表現している。朱雀(すざく)は、羽の柔らかさ、軽さを見事に作り出している。
月岡さんはかつて、自己肯定感が低く、「私なんか」が口癖だったという。そんな時、学んだ心理学が突破口になった。「好きなこと、やりたいことを書き出す中で、子どもの頃から好きだった物作りにたどり着いた」
ミシンで鞄(かばん)を作るなど、さまざまなことに挑戦した。2019年、海外のサイトで偶然見つけた作品に衝撃を受けた。「何これ?紙でこんなに繊細な表現ができる。感動した」と、ペーパーアートの世界に飛び込んだ。
どうやって作るの?紙の素材は?のりは何を使ったらいい?分からないことばかり。一つ一つ確かめながら素材を見つけ、作品を作りながら独学で技術を習得した。作り続けていくうちに自信が出た。夫で、月岡さんの作品を扱う「MOON 1 HILL(ムーンワンヒル)」代表の勇輝さん(38)が下絵を描くこともある。公私ともに大切なパートナーだ。「作品が、夫が自分を変えてくれた」と月岡さん。「私なんか」の口癖は消えた。
細かい作業だけに1~3週間、緻密な大作は3カ月かかることもある。どんな色の紙を使うかなどはあまり考えない。「勝手に手が動く」から。逆に、「完成図が見えない時は手が止まってしまう。作品が変わってしまうので、見えている時に一気に作りたい」
その集中力はものすごい。音は遮断され、完全に自分の世界に入る。肩や首、腰の痛さも感じない。「われに返ると、激痛が走る。昨年始めたヨガでだいぶ軽減されました」と笑う。
現在は流木を中央に置き、その両側に鯉(こい)2匹を泳がせる作品を構想中。額も特注した。木との組み合わせは、月岡さんにとって初の挑戦だ。「ありがとう」といった文字アートにも取り組むなど、ますます作品の幅を広げている。
外国人に作品に込めた思いを伝えたいと、英会話の勉強も始めた。「保育園でのつらい出来事、自己肯定感の低さ、子どもの不登校が、私をペーパーアートに出合わせてくれた」と考える。作品を通して心の大切さを伝えたい。作品を見て笑顔になってもらえたら-。「日本全国に、そして海外に、ペーパーアートの素晴らしさを発信したい」
7月29、30日はギャラリー「ノイエ」(松本市大手3)で個展「紙と一緒に今を生きる」を開く。ワークショップも予定している。詳細はムーンワンヒルのインスタグラム、TEL080・3616・3413

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