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ヴィンテージウェアの新しいルールを作る──New Manualができるまで。前編 - GQ JAPAN

:ヴィンテージ好きの人って、ディテールや色落ち、歴史的背景などが熱く語られることが多いじゃないですか。知らないとちょっと入りにくい世界。ニューマニュアルは、そうではない部分を広げたいんです。誰にでもわかる直感的な服としての魅力を伝えていくというか。ヴィンテージウェアと、ハイブランドのちょうど中間あたりにある服を作りたいという思いがあます。ヴィンテージウェアのこってりしたマニアックな世界に、ハイブランドのニュートラルな表現を取り入れて、新たなブランドを提案したいと考えています。

藤原さんたっての希望で、バズリクソンズとのコラボが実現。1951年に米空軍で使用されたフライトジャケット、L-2Aがベースになっている。リブ部分の日焼けや、ファスナーの色抜けまで再現した。

原田大士(はらだ・だいし):私はみなさんの橋渡しをしています。パタンナーや生産管理がおもな役割です。たとえば、藤原君の知識を総動員したデニムをそのまま作ってしまうと、復刻になってしまいます。後さんのテイストを汲んで、パタンナーに依頼をしたり、「癒toRi18」でしかできない加工や、縫製を提案したりしています。

80年代製のB-3型デニムジャケットがベースデザイン。形はボックスシルエット。オリジナルでは縮みなどで着づらくなっている襟元を、微調整して改善。ボアと中綿を使用し、防寒性を高めている。カラーはブルーとブラックの2色展開。

──藤原さんは初めての展示会を終えていかがですか?

藤原裕(ふじはら・ゆたか 以下、藤原):すごく新鮮でしたね。職人による加工や縫製技術の素晴らしさに感動しました。また、ブランドを作るにあたって、たとえば、タグのデザインひとつとってもあらゆる角度から考えないといけない。プロのみなさんと集まって物作りをすることは刺激的でした。もちろんアイテムの仕上がりにも大満足です。

川上:僕も満足しています。弊社は国内外で生産業界に携わっていますが、日本の物作りは以前と比べ、質が落ちています。でも、今回このチームで作ったことで、問題解決方法が見え、手応えも感じました。裕さんから色落ちなどのアドバイスをいただくのですが、普通の加工業者ではできない難易度の高いリクエストがはいるので、こちらも勉強させてもらってます。

藤原:いつも無茶言ってすみません……!

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