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ムロツヨシ主演映画『マイ・ダディ』、ムロの娘役に抜擢された中田乃愛が喜びの心境|ニフティニュース - ニフティニュース

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笑顔がチャーミングな中田乃愛

 第8回「東宝シンデレラ」オーディションのファイナリストで女優の中田乃愛(のあ、17)が映画「マイ・ダディ」(9月23日公開、金井純一監督・共同脚本)で、主演のムロツヨシ(45)の娘役に抜てきされた。このほどインタビューに応じ、喜びの心境を語った。

 母親といる時、電話で吉報が届いた。笑顔がチャーミングな現役高校生は「合格と聞き、うれしくてジャンプしました。胸がいっぱいで、その日は寝られなくて。そのまま夜が明けてしまいました。不安もあったけど、うれしさの方が大きかったです」と声を弾ませた。娘役オーディションに参加し、ムロとの演技審査などを突破。映画出演2作目にして大役を射止めた。

 第2回映像クリエイター支援プログラム「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」(16年)で準グランプリを獲得した金井監督の企画の映画化。早くに妻を亡くし、中学生の娘ひかりと暮らす牧師の一男(ムロ)。穏やかな日々を送る中、病に倒れた最愛の娘を救おうと、奔走する姿を描く。

 中田は父親のことが大好きだが、思春期を迎え、距離感が開き始めたひかりを演じた。「東宝シンデレラ」ではグランプリの福本莉子(20)らが同期。「(作品に)出始めた同期を見て、頑張っている姿に触発されました。どのオーディションよりも『受かりたい!』という気持ちが強かったです」。実は高校入学のタイミングで、事務所のワークショップの選抜メンバーから落選。「同い年の子たちが入っているのに、私だけ入っていない…。人生で一番、悔しかったです」と言うほどの挫折を力に変えた。

 レッスンの度に地元の石川から上京する生活だが、自覚も芽生えた。「やらされている感覚だったけど、自分自身の責任だなって。やれるだけやってみようと、(そこから)すごく頑張った記憶があります」と回想。「私一人ではここまで続けていない。早々に辞めていた。切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間がいたから、やって来られました」

 コロナ禍で撮影が8か月延びたが、父娘の関係性を保とうと、ムロとLINEを交換。ビデオ通話で連絡を取り合った。「『この映画、面白いよ』『お父さん、今、テレビに出ているよ』って。急に連絡が来ました(笑い)。この時間が生んだものは大きいな、いい影響を与えていたなって思う。コミュニケーションを取れてうれしかったし、撮影が待ち遠しかったです」

 初の大役を完走。「まだまだ頑張らないといけない」と自己採点は厳しいが、クランプアップ時には「お芝居って楽しい」という充実感で満たされた。「なりたい人がいっぱいいるけど、みんながなれる仕事じゃない。そこからまた、ふるいにかけられる厳しい世界。やりたいと思ったら(頑張り次第で)道が開いていく感じもした。この作品に巡りあえて良かったです」

 機会があれば、映画に限らず、ドラマや舞台、何でも挑戦するつもり。憧れの女優は蒼井優(35)、同郷の浜辺美波(20)。「地に足が着いた女優さんになりたい。人間的にも一目置かれるような存在になりたいです」と目を輝かせた。(加茂 伸太郎)

 ◆中田 乃愛(なかだ・のあ)2003年6月21日、石川県出身。17歳。19年映画「WE ARE LITTLE ZOMBIES」で女優デビュー。趣味はピアノ(小学6年間)、サックス(中学3年間)。資格は日本漢字能力検定2級。163センチ。

ムロツヨシが中田をベタ褒め「僕が心を奪われてしまったのは事実」

 〇…映画初主演のムロは、中田について「とてつもなく未完成で、かわいくもあり、純情であり、怖がっていた。それが年齢と相まって人間的な、少女的なこれからどんな人に、大人に、女性になっていくのか。まだまだ分からない、それが魅力と言いますか」と評価。「僕が心を奪われてしまったのは事実です。紛れもない事実なのです」とべた褒めだった。

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