RAND関数／IF関数：Excelで大小ゲーム、関数で作るには？ - 日経 xTECH Active

逆引きExcel関数辞典

分類：その他　使用する関数：IF関数／RAND関数

ナカノアキラ＝プランニング・ファクトリーサイコ

2023.04.27

Q：Excelでゲームを作れると聞きました。面白そうなので、すぐ作れる簡単なものを教えてください。

A：そうですね。ゲームというには大げさかもしれませんが、IF関数とRAND関数で作る「大小ゲーム」なんかはどうでしょう。

　ルーレットは、「0」「00」「1～36」という38種類の数字からなっていて、次にどの数字が出るかを予想するゲームです。賭け方にはいろいろありますが、その1つに「大小」があります。

任意の数字から大小を判定する

　これは次に出る数字が、「1～18（小）」か「19～36（大）」か、いずれに含まれるのかを予想するものです。同様の考え方をExcelに流用したものがここで紹介する「大小ゲーム」です。

　Excelには任意の数（乱数）を発生させるRAND関数があります。RAND関数が発生する値は「0以上1未満」です。この特性を利用すると、「0.5未満」は「小」、「0.5以上」は「大」として位置付けられます。ただ、出た数字を人が見て大か小かを判断するのはイマイチなので、その判定をIF関数で行います。

RAND関数　「数学／三角」ボタン

＝RAND()
0以上で1より小さい実数の乱数を返す。ワークシートが再計算されるたびに、新しい乱数が返る。

IF関数　「論理」ボタン

＝IF（論理式, 真の場合, 偽の場合）
値または数式が条件を満たしているかどうかを判定する。
論理式　真または偽のどちらかに評価できる値または式を指定する。
真の場合　論理式が真の場合に返す値を指定する。
偽の場合　論理式が偽の場合に返す値を指定する。

　では、実際にやってみましょう。まず、RAND関数を入力して乱数を発生させます。