フリーテレビディレクター 中村有里さん
がんとの共存の日々はいくつかの学びをもたらしてくれた。
「生(しょう)を明(あき)らめ、死を明らむるは仏家(ぶっけ)一大事の因縁なり」
曹洞宗の経典のひとつ「修証義(しゅしょうぎ)」の冒頭の言葉だ。昨年、ある哲学者の勉強会に参加した時に知った。「仏家一大事の因縁」とは、仏教徒として最大の課題であるという意味。「明らめる」は文字通り「明らかにする」だが、哲学者の解釈では「諦める」という、もう一つの意味とのダブルミーニングではないかという。しかし、「死を諦める」とは妙な話。自らを振り返って考えてみた。
死が近いと宣告されると、多…
からの記事と詳細 ( がんが教えてくれた「居場所作る」という未来 再び「第1楽章」へ - 朝日新聞デジタル )
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