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1月31日付 | 熊本日日新聞社 - 熊本日日新聞

 普段の外出はマイカーだが、路線バスを利用することもある。バス停はわが家のすぐ近くだ。ただ、2社の路線バスが通っているものの本数はそれほど多くない。なのに両社のバスが時間差なしに来ることがあり、どうにかならないのかと感じていた▼県内のバス事業者5社が運行する路線バスの利用者は、2019年度までの5年間で1割以上減少した。それに歯止めをかけようと、5社による共同経営計画が4月に具体的にスタートする。まず取り組むのは熊本市内4区間を対象にした重複状態の解消。それには含まれないわが家近くの路線も、いつかは適当な間隔で運行されるのだろうか▼公共交通の利用促進やにぎわい創出を目指し、「県内バス・電車100円の日」と銘打った企画も実施するそうだ。乗客回復に特効薬はない。こうした取り組みを地道に続けていくしかなかろう▼せっかく共同経営に乗り出すのなら、桜町バスターミナルを核に放射状になっている路線網の見直しも検討してもらいたい。熊本市の通町筋で数珠つなぎになっているバスの車列を見るとそう思う▼5社でつくる共同経営準備室は公共交通を利用するメリットを幾つか挙げている。「徒歩機会が増え健康増進につながる」「車窓からまちの様子などを見て新たな発見につながる」「飲酒を伴う食事をしても帰りの心配がない」▼何だかどれも魅力的だ。言うまでもないが、利用者が増える最大のメリットは、あって当然と思っている公共交通をなくさずにすむことだ。

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