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サステイナブルなシャンパーニュを作る、テルモンCEOの話。|Culture|madameFIGARO.jp(フィガロジャポン) - フィガロジャポン

サステナビリティを追求し、環境を守る。
それこそがおいしいシャンパーニュに繋がる。

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Ludovic Du Plessis/ルドヴィック・ドゥ・プレシ パリ生まれ。大学卒業後、ドン・ペリニヨンなどで経験を積み、コニャック「ルイ13世」のグローバルディレクターとして活躍。2020年、テルモンのCEOに就任。日本が好きで、京都に3カ月滞在した経験も。

「美しい地球を守ることがおいしいシャンパーニュを造ることに繋がっている」と熱く語るのは、フランスのサステイナブルシャンパーニュブランド、テルモンCEOのルドヴィック・ドゥ・プレシ。俳優のレオナルド・ディカプリオが出資したことでも注目を集めたテルモンは、1912年に誕生し、2021年に“母なる自然の名のもとに”をテーマに大胆な改革に打って出た。ラグジュアリー業界でのトップランナーとして、高品質なシャンパーニュを造りながら、高い水準のサステナビリティを追求する方向に舵を切ったのだ。その旗振り役がプレシだ。

「現在では自社畑の9割弱が有機栽培の認証済み。除草剤、殺虫剤、殺菌防カビ剤などを使用しない=畑仕事を休めない。我々は休暇が取れにくくなっても、畑にとっては価値のあること」

もっとも、それだけではテルモンが目指す、地球と調和する永続的な生産にはいたらない。

「ギフトボックスも廃止に。それは限定ボックス入りの特別な商品も売り出せないということですが、それでも構わない」

有機農業もボックスの廃止も売上的に後ろ向きな面もあるのでは? そう問うと、「未来を見ています。10年、20年先に、シャンパーニュビジネスが地球環境に与える負荷が減っていればいい。実際箱を廃止にしても売上は伸び続けています」

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“透明性”を重んじるテルモンならではのラベルには、シャンパーニュに使用した葡萄品種から、醸造工程の手法まで明確に記載されている。繊細で魅惑的なピノノワールとムニエをブレンドした数量限定の超辛口「ブラン・ド・ノワール」750mL ¥22,000/ テルモン(レミー コアントロー ジャパン)

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ボトルに再生ガラスを利用し、軽量化も進めた。

「2021年からはすべての商品を緑色の再生ガラスのボトルに入れています。さらにガラスメーカーに依頼し、軽量化にも成功しました。それによりボトルを製造する際、そして輸送時に排出される二酸化炭素の排出量を抑えられました」

この取り組みに異業種からの問い合わせもくる。

「私たちにとっては透明性も重要。我々の挑戦や失敗、そしてその過程をさまざまな業界の方々とシェアし、ラグジュアリービジネス全体で地球環境の保護に邁進できることが理想ですから」

●問い合わせ先
レミー コアントロー ジャパン tel:03-6441-3025

 

*「フィガロジャポン」2023年9月号より抜粋

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